【速報】控訴審判決の言渡しがありました
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【速報】控訴審判決の言渡しがありました
2019.06.06
本日、東京高等裁判所第21民事部で、判決の言渡しがありました。
内容は、一審判決同様、過去分の賠償のみを認める判決でした。
賠償総額は約7億6875万円です。
賠償額は、うるささ指数(W値)ごとに以下のとおりです(一審判決と同じ)。
W値 | 1か月あたりの賠償額 |
75 | 4,000円 |
80 | 8,000円 |
85 | 12,000円 |
私たちが強く求めていた午後7時から午前7時までの飛行差止めと、将来にわたる損害賠償は、残念ながら認められませんでした。
また、騒音被害コンター(被害地域の線引き)の外側の地域では、賠償が認められませんでした。
昨年正式配備されたオスプレイによる被害については、個別には認定されていませんが、オスプレイに代表される低周波音による騒音があることは認定され、考慮要素の一部とされています。
住宅防音工事が行われている場合の賠償額の減額は、一審判決同様、工事室数にかかわらず10%減額となりました。
住宅防音工事による減額は、控訴審で国側が最も強く主張していた点ですが、結果的には一審判決の水準(基地騒音裁判ではもっとも小さい減額幅)が維持されました。
- 判決要旨(pdfファイル)